作り方・訳し方
have + 過去分詞 すでに過去分詞してしまった、ちょうど過去分詞したところだ、ずっと過去分詞している、過去分詞したことがある
※「過去分詞してしまった」などは違和感がありますが、「過去分詞のもととなっている動詞の意味」という解釈でお願いします。
例) finished だったら、もとの形のfinish 「終える」。『「終える」してしまった』なので「終えてしまった」ということ。
肯定文の作り方
主語 + have + 過去分詞 (+ ~). すでに~してしまった、ちょうど~したところだ、ずっと~している、~したことがある
例)I have already finished my homework. 私はすでに宿題を終えてしまった。
I have just finished my homework. 私はちょうど宿題を終えたところだ。
I have played soccer for two years. 私は2年間ずっとサッカーをしている。
I have played soccer twice. 私は2回サッカーをしたことがある。
否定文の作り方
主語 + have + not (never) + 過去分詞 (+ ~). まだ~していない、ずっと~していない、~したことがない
例) I have not finished my homework yet. 私はまだ宿題を終えていない。
I have not played soccer for two years. 私は2年間ずっとサッカーをしていない。
I have never played soccer. 私はサッカーをしたことがない。
疑問文の作り方・答え方
Have + 主語 + 過去分詞 (+ ~)? ~してしまいましたか?、ずっと~していますか?、~したことがありますか?
例) Have you finished your homework? あなたは宿題を終えてしまいましたか?
Have you played soccer for a long time? あなたは長い間サッカーをしていましたか?
Have you ever played soccer? あなたは今までにサッカーをしたことがありますか?
答え方) haveで聞かれたらhaveで答える
Yes, I have. はい、しました/していました/したことがある。
No, I haven’t. いいえ、していません/していませんでした/したことがありません。
3つの用法
ざっくり文法的には、
“have + 過去分詞“を見つけたら、「してしまった」、「したところだ」、「ずっと~している」、「したことがある」を当てはめて、一番しっくりくるものを選べばいい
くらいに考えていますが、
教科書や参考書では3つの用法に分けて解説している場合が多いです。
完了・・・「すでに~してしまった」、「ちょうど~したところだ」
継続・・・「ずっと~している」
経験・・・「~したことがある」
3つの用法の見分け方
英文を読んでいるときに、上で紹介した3つの用法のどれが当てはまるか見分けるポイントは、
一緒に使われている単語です。
完了・・・”already” と “just“ 疑問文・否定文のときは “yet” も
“already” と一緒に使われているときは「すでに~してしまった」、”just” と一緒に使われているときんは「ちょうど~したところだ」、疑問文の “yet” は「もう~してしまいましたか?」、否定文の “yet” は「まだ~してしまっていない」
例)I have already finished my homework. 私はすでに宿題を終えてしまった。
I have just finished my homework. 私はちょうど宿題を終えたところだ。
Have you finished your homework yet? あなたはもう宿題を終えてしまいましたか?
I have not finished my homework yet. 私はまだ宿題を終えていない。
継続・・・”for 期間” と “since 始まりの時点“
“for” の後ろには、「1週間」や「3年」、「長い間」などの期間が入ります。
“since”の後ろには、「2年前」や「私が10歳だった」などの始まりの時点が入ります。
例)I have played soccer for two years. 私は2年間ずっとサッカーをしている。
I have played soccer since I was an elementary school student. 私は小学生のときからずっとサッカーをしている。
経験・・・回数
「1回」、「2回」、「たくさん」、「1度もない」などの回数に関するものです。
例)I have played soccer twice. 私は2回サッカーを
現在完了のイメージ
上記のように3つの用法に分かれている現在完了ですが、イメージは共通していると思います。
『「~した状態」を持っている』 です。
過去分詞には「~した状態」「~された状態」
そして”have”は「持っている、所有している」という意味があるからです。
そう考えると、
I have finished my homework. が「私は宿題を終えてしまった」になるのは、
『私が宿題を「終えた状態」を「持っている」』ということです。
I have played soccer for two years. が「私は2年間ずっとサッカーをしている」になるのは、
『私は2年間サッカーを「した状態」を「持っている」』ということです。
I have played soccer twice. が「私は2回サッカーを「した状態」を「持っている」』ということです。
「した状態」は過去のものですが、その状態が続いているなり、記憶としてなり、「持っている」のは今のことなので、現在形のhaveを使います。
過去分詞とは?
ざっくりいうと、過去分詞は「~した状態」「~された状態」を表します。
The song is loved というのも『その歌は「愛された状態」です』と解釈すると、受け身・受動態で be動詞(です、ます、いる、ある、なる)が使われるのも納得できますね。
規則変化と不規則変化
過去分詞は動詞が変形したものです。
過去分詞形が過去形と同じ形になっていることは多いです。
下の①~④のルールに当てはまっている変化を規則変化といいます。
規則変化の場合のルール
① edをつける 例) play → played learn → learned など
② 最後の文字が”e”のとき、dだけつける 例) use → used love → loved など
③ 最後の2文字が”子音字+y”のとき、yをiに変えてedをつける 例) study → studied cry → cried など
④ 最後の2文字が”短母音+子音字”のとき、最後の文字を重ねてedをつける 例) stop → stopped など
しかしながら、日常会話で使う単語は上のルールに当てはまらない変化をすることが多いです。
そのような変化を不規則変化といいます。
これらは覚えるしかないので、教科書で出てきたときに確認し、練習するようにしましょう。
例) have → had make → made get → got(gotten) write → written read → read などなど
おわりに 「ざっくり」とは
文法を学習すると細かいルールがたくさんあります。
一つひとつ正確に覚えることはもちろん大切ですが、多すぎて覚える気にすらならないのでは本末転倒です。
そこで英文を和訳するときに必要な最低限の内容だけ紹介するのが「ざっくり英文法」です。
そのため伝える内容の順番も、必要であろうものから順に載せています。
説明しきれない部分もありますので、詳しく知りたい場合には教科書の文法まとめのページを見てください。