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動詞 quit (仕事などを)やめる
名詞 the Israeli Embassy イスラエル大使館
名詞 tear(s) 涙
熟語 in tears 涙を流して、泣いて
動詞 introduce(d) 紹介する
動詞 pronounce 発音する
熟語 introduce himself 自己紹介をする
名詞 lives life(命)の複数形
前置詞 against ~に反対して
形容詞 inner 内なる、心の
熟語 thousands of ~ 何千もの~、数千もの~
熟語 go against ~ ~に逆らう

本文
Chiune returned to Japan in 1947.
千畝は1947年に日本に戻りました。
Chiune = Sugihara Chiune = 杉原千畝 returned = 戻った to = ~へ Japan = 日本 in = ~に 1947 1947年
He had to quit his job.
彼は仕事をやめなければなりませんでした。
he = 彼は(が) had to ~ = ~しなければならなかった quit = やめる his = 彼の job = 仕事
One day in 1968, Chiune received a phone call from the Israeli Embassy.
1968年のある日、千畝はイスラエル大使館からの電話を受けました。
one day = ある日 in = ~の 1968 = 1968年 Chiune = Sugihara Chiune = 杉原千畝 received = 受け取った a = 1つの、とある(今回は省略しました) phone = 電話 call = 呼び出し from = ~から the Israeli Embassy = イスラエル大使館
Later, Chiune met a man.
その後、千畝はとある男性に会いました。
later = その後、後で Chiune = Sugihara Chiune = 杉原千畝 met = 会った a = とある、一人の man = 男性
The man showed him an old piece of paper.
その男性は彼に1枚の古びた紙を見せました。
the = その man = 男性 showed = 見せた him = 彼に an = 1つの、とある old = 古い piece = 一部、ピース of = ~の paper = 紙
“Do you remember this? We’ve been looking for you since the war ended,” the man said in tears.
「あなたはこれを覚えていますか?私たちは戦争が終わってから、ずっとあなたを探し続けてきました。」とその男性は涙ながらに言いました。
do ~? = ~しますか? you = あなたは(が) remember = 覚えている this = これ、この we’ve = we have we = 私たちは(が) have been looking for = ずっと探し続けてきた(現在完了)(進行形) you = あなた since = ~から the = その(今回は省略しました) war = 戦争 ended = 終わった the = その man = 男性 said = 言った in tears = 涙ながらに、泣いて
Chiune introduced himself as “Sempo” when he was in Europe.
千畝は彼がヨーロッパにいたときに、自分のことを「センポ」と紹介していた。
Chiune = Sugihara Chiune = 杉原千畝 introduced himself = 自己紹介をした as = ~として Sempo = センポ(杉原千畝のヨーロッパでの呼び名) when = ~とき he = 彼は(が) was = ~いた、あった in = ~に Europe = ヨーロッパ
It was easier to pronounce.
それは発音するのにより簡単でした。
it = それは(が) was = ~でした、ました easier = より簡単 to pronounce = 発音するために(不定詞)
Because of this, the Jewish people couldn’t find him easily.
このことによって、ユダヤ人は彼を簡単に見つけることができませんでした。
because of ~ = ~のために、~のせいで this = これ the = その(今回は省略しました) Jewish = ユダヤ人の people = 人々 couldn’t = ~できなかった find = 見つける him = 彼を easily = 簡単に
Chiune wrote 2,139 visas and saved thousands of Jewish lives.
千畝は2,139通のビザを書き、何千ものユダヤ人の命を救いました。
Chiune = Sugihara Chiune = 杉原千畝 wrote = 書いた visas = ビザ、査証(複数形) and = そして saved = 救った、助けた thousands of ~ = 何千もの~ Jewish = ユダヤ人の lives = 命
Why did he go against the Japanese government?
なぜ彼は日本政府に逆らったのでしょうか?
why = なぜ did ~? = ~しましたか? he = 彼は(が) go against = ~に逆らう the = (1つしかないものにつける) Japanese = 日本の government = 政府
Later, Chiune said, “I just followed my inner voice.”
後に、千畝は「私はただ私の心の声に従っただけです。」と言いました。
later = 後に、後で Chiune = Sugihara Chiune = 杉原千畝 said = 言った I = 私は(が) just = ただ、まさに followed = 従った my = 私の inner = 心の、内なる voice = 声
コメント
杉原千畝さんは日本に帰ってきて間もなく当時勤めていた外務省を辞めました。
表向きには辞めたということになっていますが、命令を無視してビザを書いたことによって辞めさせられたという認識のほうが正しいと思います。
何千人ものユダヤ人の命を救った千畝さんですが、帰国後すぐに千畝さんが世間的に評価されるということはありませんでした。
千畝さんが世間的に評価されるようになったのは1990年代になってからです。
帰国後40年以上経ち、すでに千畝さんは亡くなってしまいました。
今だからこそ、素晴らしい行いをしたとして評価されている千畝さんですが、生前はそこまで評価されていなかったというのはなんとも心苦しいことです。
しかし、もともと称賛や評価を求めてやったのではなく、自らの心の声に従ったということがよくわかるエピソードなのかもしれません。
そこまで知った上で、千畝さんの決断を今一度考えてみることに、この話の価値があると思います。
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