New Words
動詞 limit 限る、制限する
動詞 wrote write(書く)の過去形 書いた
形容詞 sore 痛い
名詞 Berlin ベルリン(ドイツの首都)
副詞 truly ほんとうに
熟語 hand out ~ ~を手渡す
熟語 cry out 叫ぶ
熟語 not ~ any more … これ以上の…を~ない

本文
Time was limited.
時間は限られていました。
time = 時間 was = ~でした limited = 限られた
Chiune wrote visas day and night.
千畝は昼も夜もビザを書きました。
Chiune = Sugihara Chiune = 杉原千畝 wrote = 書いた visas = ビザ、査証(複数形) day = 日中、日 and = ~と… night = 夜
He ate very little.
彼はほとんど食事もしませんでした。
he = 彼は(が) ate = 食べた very = とても little = ほとんどない
His arm became sore.
彼は腕を痛めました。
his = 彼の arm = 腕 became = ~になった sore = 痛い
On his last day, he went to the station to leave for Berlin.
彼の(リトアニアでの)最終日、彼はベルリンに向けて出発するために駅に行きました。
on = ~に his = 彼の last = 最後の day = 日 he = 彼は(が) went = 行った to = ~へ the = その(今回は省略しました) station = 駅 to leave = 出発するために(不定詞) for = ~に Berlin = ベルリン(ドイツの首都)
A lot of Jewish people were waiting for him there.
たくさんのユダヤ人がそこで彼を待っていました。
a lot of = たくさんの Jewish = ユダヤ人の people = 人々 were waiting = 待っていた(進行形) for = ~のために him = 彼 there = そこで
So Chiune kept writing visas while on the train.
だから千畝は電車の中でもビザを書き続けた。
so = だから、それで Chiune = Sugihara Chiune = 杉原千畝 kept = ~し続けた writing = 書くこと(動名詞) visas = ビザ、査証(複数形) while = ~する間に on = ~で the = その(今回は省略しました) train = 電車
When the train started to leave, he handed out the last visa from the train window and cried out, “I’m really sorry. I cannot write any more visas. I truly hope everyone will be safe.”
電車が出発し始めたとき、彼は電車の窓から最後のビザを手渡し、「本当に申し訳ない。私はこれ以上ビザを書くことができません。私は心からみなさんの安全を願っています。」と叫びました。
when = ~とき the = その(今回は省略しました) train = 電車 started = 始めた to leave = 出発すること(不定詞) he = 彼は(が) handed out = 手渡した the = (1つしかないものにつける) last = 最後の visa = ビザ、査証 from = ~から the = その(今回は省略しました) train = 電車 window = 窓 and = そして cried out = 叫んだ I’m = I am = 私は~です really = 本当に sorry = 申し訳ない I = 私は(が) cannot = ~できない write = 書く (cannot の not を伴って) ~ any more … = これ以上の…を~ない visas = ビザ、査証(複数形) I = 私は(が) truly = ほんとうに hope = 願う (that) = ~ということ(本文では省略されています) everyone = みなさん will = ~だろう、でしょう(未来形) be = ~なる safe = 安全
Someone shouted to Chiune, “Mr. Sugihara, we will not forget you. Someday we will meet you again.”
誰かが千畝に向かって「杉原さん、私たちはあなたのことを忘れません。いつか私たちはまたあなたに会うでしょう」と叫びました。
someone = 誰か shouted = 叫んだ to = ~に、へ Mr. = ~さん Chiune = Sugihara Chiune = 杉原千畝 we = 私たちは(が) will = ~でしょう、だろう not = ~でない forget = 忘れる you = あなた someday = いつか we = 私たちは(が) will = ~でしょう、だろう(未来形) meet = 会う you = あなた again = また、再び
コメント
杉原千畝さんが政府の命令に反してビザを書くと決めてから、リトアニアを出発するまでに約1ヶ月ありました。
その間、食事の時間も寝る間も惜しんでビザを書き続けました。
オフィスから退去した後、リトアニアのホテルに滞在している間も、そして本文に書かれているように、出発のその瞬間までビザを書き続けました。
腕や手は重度の腱鞘炎になっていました。
千畝さんの妻・幸子さんは千畝さんを励ましながら、その腕をマッサージしてあげていたそうです。
家族を路頭に迷わせてしまうのではないかと悩んでいた千畝さんが、ビザを書こうと決断することができたのは、このような家族の理解や協力があったからこそなのですね。
コメント